500円の金券と個人情報保護

500円の金券と個人情報保護

500円の金券と個人情報保護


 大規模な個人情報の流失事故を起こしたベッセコーポレーションは、被害者に500円の金券を送ったとされています。
受け取られた方もいらっしゃるかと思います。この対応は情報漏えいを発生させた会社の責任を示す方法としてすでに定着した感があります。かつて訴訟に発展しなかったケースで500円から1000円の金券を送付し、幕引きを図った会社が数多くありました。

この送った500円の金券の法的な位置づけはどう考えたらよいのでしょうか。ベッセコーポレーションは「お詫び」と称していますが、法律的には「補償」に当たります。類似の用語として「賠償」がありますが、違いは次のようになっています。
「補償」違法性や責任がない場合の金銭的な補てん
「賠償」違法行為により損害を与えた場合の金銭的な補てん

違法性があり実害が発生して現に損害を与えたという場合に「賠償」になります。
つまり500円を超える損害が発生すれば、損害賠償請求訴訟ということも考えられるということになります。
訴訟を起こすつもりであるなら、送られてきた金券は受け取らない方がよいと考えるべきかもしれません。

なお、過去の訴訟での裁判所の賠償命令による一人当たりの「賠償」額は、5000円から3万円ということになっております。訴訟を起こすとなると一人で起こすのは費用的にも割が合いませんから、現実的には集団訴訟にならざるを得ません。

いずれにしても500円では不満と考える人にとっては、被害者としての実害、現に受けた損害をどう訴訟で訴えるのか。そこがポイントになります。



プライバシーマーク スタッフブログのトップに戻る