集団訴訟と個人情報保護

活動報告写真

集団訴訟と個人情報保護

昨年7月に発生したベネッセコーポレーションの顧客情報漏えい事件は、流出件数としては過去最多の約3500万件という調査結果が公表されています。(平成26年9月10日ベネッセコーポレーション)すでにベネッセコーポレーションは500円分の金券を配布するといった補償策を講じていますが、中にはこれを不満として精神的苦痛を理由に訴訟を起こす方も少なくありません。

個人情報漏えい事件で集団訴訟にまで発展したケースはいくつかありますが、損害賠償として慰謝料が認められた過去の最高額は3万円となっています。(平成19年2月8日東京地裁)エステティックサロン(TBC)が開設するウェブサイト上で応募者の個人情報が身体情報を含めて流失した事件でした。このエステティックサロンで保有していた個人情報と通信教育機関が保有していた個人情報の内容の特性は、「身体に関わる情報」と「将来にわたって販売促進の機会を有する子供の情報」というところにあります。この特性を踏まえて精神的苦痛の面から慰謝料の金額を裁判所はどう評価するのでしょうか。

今回のベネッセコーポレーションに対する集団訴訟の原告の数はすでに1700人を超え、弁護団は原告1人当たり5万5000円を求めるという報道もあります。(平成27年1月28日日経朝刊)「ベネッセ個人情報漏えい事件被害者の会」のホームページでは担当の弁護団が集団訴訟を行うべく被害者からの入会を募っており、ベネッセから「お客様情報漏えいに関する報告及びお詫びの品(500円の金券)のご案内」が郵送された方であればどなたでも参加資格があるとされています。今後原告の数や請求額がどれくらいに膨らむかといったところが注目されます。



プライバシーマーク スタッフブログのトップに戻る